佐賀市の喫茶「アリユメ」のシシリアンライス
先日、がばいばあちゃんで有名な佐賀市に用事で行きました。時間を見つけて、何軒か食事をしましたが、今回最初の店は、ご当地グルメ、シシリアンライスの喫茶「アリユメ」です。
ビデオ アリユメのシシリアンライス (注意 曲が流れます!)
佐賀に行く前に、ヨット仲間のKさんに、佐賀市のおすすめグルメを聞いたところ、カレーの「白山文雅」とシシリアンライスとのこと。
シシリアンライスとは、佐賀市のご当地グルメだそうです。何故、佐賀市のご当地グルメが、イタリアのシチリア島のライスなのか不思議な話です。
何処で食したらいいのか皆目見当がつかないので、市の観光協会のホームページを見ると、シシリアンライスマップとお店一覧がありました。その中に、「昭和レトロでシシリアン」とのキャッチフレーズを出していたのが、「アリユメ」でした。
昭和レトロとは、なんとも興味をそそる雰囲気みたいで、ここに決定!
「アリユメ」は、JR佐賀駅と県庁を結ぶ中央大通りにあるデパートの玉屋のすぐ近くにあります。それにしても、駅から歩いていくと、佐賀市の目抜き通りというのに、シャッター通りと化しています。
旅行社のJTBが入っている地下の店は、かなり広い造りです。昭和レトロのふれ込みですが、あまりそんな感じはしませんが、シックな雰囲気です。
メニューで選んだのは、当然、シシリアンライス。スープ、コーヒー付きで650円ですから、本当に安い。
出てきたシシリアンライスは、野菜に覆われていてライスが見えません。下のライスは、白飯ですから、どんな味なのだろうと思っていましたが、結構、ライスにも味が浸み込んでいて、これはこれで美味しいものです。一度食べてみるのも、一興かと。
「アリユメ」さんとは、直接関係ないのですが、気になるのが「シシリアンライス」と言う名称です。
観光協会のサイトによると、「昭和50年ごろ、探し中心街の喫茶店で、シシリアンライスなるものが誕生。それから30有余年、喫茶店やレストランの定番メニューとして愛され続け、今では20軒を超えるお店で味わうことができます。」と。
もう少し調べてみると、どうも喫茶店等の賄い料理であったようです。
観光協会で売り出しているくらいですから、どうも、シャッター通り対策の地域振興であると思います。佐賀市の沈滞を考えると、佐賀市をどけんかせんといかんの気持ちは分かりますが、いくらなんでもシシリアンライスはないでしょう。
イタリアのシチリア島とは、何の関係もゆかりもないのです。例え、賄い料理を当時の料理人たちがそう呼んでいたとしても、それはそれで観光の目玉として売り出すのは乱暴です。
と、いうのも佐賀市民にしても、通りすがりの観光客にしても、シシリアンライスと言う名称に何のアイデンティティーを感じ得ないからです。
横須賀の海軍カレー、佐世保の佐世保バーガー、いずれも歴史と由来は納得できます。これが、ご当地グルメなのです。
シシリアンライスと似たような例が、長崎のトルコライスです。これも、名称の由来は不明。しかも、トルコライスには、トンカツがつくのが普通ですが、トルコはイスラムの国で、豚を食べることは宗教的なタブーです。トルコ人にトルコライスを食べさせたら、それこそつかみ合いの大喧嘩になるでしょう。
トルコライス関係食品、書籍等
トルコライスバーガーは長崎県産新鮮素材使用、食道楽一人旅等
「アリユメ」の店内に、誇らしげに旅行雑誌「じゃらん」の記事が、拡大して貼ってありました。その中の、コピーに「シチリア人にも教えたい! 佐賀っこの定番メニュー。」と書いてあります。
いかにも底の浅い雑誌のコピーであります。シシリアンライスとして、食べたシチリア人はどんな気持ちになるのでしょう。
私が、シチリア島に行って、土地の人から、「博多うどん」をご当地グルメとして開発したから、食べてみてくれと言われて、トマトスープで煮込んだスパゲティを食べさせられたようなものです。おまけにネギの代わりにチーズが振りかけであったりして。
博多の食文化をどう考えているのだと冒涜されたような気持ちになると思います。
そこまで目くじらを立てなくてもいいじゃないかと言われそうですが、言いたいのは、本気で地域振興を考えるのなら、折角の地域料理のネーミングをとことん考えてほしいと言うことです。
シシリアンライスなどと、わけのわからない名前でなく、例えば「昭和の賄い料理 サガンライス」の方が何となく由来も分かるし、ご当地グルメらしくないでしょうか?
○ 喫茶 アリユメ
佐賀市中央本町1-10 寺元ビル地下
0952-26-7215
平日8:00〜20:00,土曜8:00〜19:00,日・祝日10:00〜18:00
ランチタイム11:00〜15:00(日・祝日はなし)のセットメニューがシシリアンライス
駐車場 なし
By Jun
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コメント
NESAさん、お早うございます。Junです。
シシリアンライスは、シーザーサラダから来ているのではないかとのご意見、ありえるかもしれませんね。
仰るように、シチリア島特産の食材をふんだんに使っていれば、少しは納得できるのですが。
長崎を拠点とする浜勝でさえ、トンカツ入りのトルコライスを売り物にしないのは、何故でしょうかね。
社長の見識なのか、単に売上が見込めないのか、聞いてみたいものですね。
投稿: Jun | 2009年6月12日 (金) 06時31分
Junさん、こんばんは!NESAです。
まず、弊ブログへお越しくださりありがとうございました。思ったことなどを書き綴ったものですが、お相手くだされば幸いです。
さて、「シシリアンライス」ですが・・・
トマトやオレンジがふんだんに使ってある米料理と思っていました。
見たところ、「シーザーサラダ」の下に米を敷いているような感ですね。
シーザーの下に敷いているということで、
シーザー≒獅子(シシ)の尻(シリ)に米を敷くということで、そういうネーミングになったのかもしれないですね。
後はライスに「あんかけ」状にソースがかかっていたら、まずまずのネーミングかもしれないですね。
「トルコライス」ってイスラム圏は勿論ダメな食べ物ですね。勘違いもいいところだと思います。ちなみに長崎の「とんかつ」といえば「浜勝」なのですが、ここでトルコライスが出てこないのは不思議ですね。メニューに入れてもいいような気がするのですが・・・
投稿: NESA | 2009年6月10日 (水) 22時43分