福岡市博多区のクラシック音楽喫茶「シャコンヌ」での憂鬱
名曲喫茶と言うものをご存知でしょうか。スターバックス等の新しいカフェに追われて喫茶店自体が、もう時代から遠ざかっているようですが、クラシック音楽を比較的立派なオーディオ装置によって聞かせる喫茶店です。
気の利いた喫茶店では、BGMとしてそれなりのオーディオでクラシック音楽を聞かせるところもありますが、それは名曲喫茶ではないのでしょう。名曲喫茶では、曲名、演奏者等の客のリクエストに応じて曲を流してくれます。
そのためには膨大なレコード、CDのストックが必要になります。ジャズ喫茶も同じような形態で、ジャズ喫茶のクラシック版が名曲喫茶と言ったところだと思います。
さて、福岡市にも「クラシック音楽喫茶 シャコンヌ」と言う名曲喫茶があります。そもそもシャコンヌとは、スペインに起源を持つ古い舞曲であり、バッハをはじめとしてこのスタイルの曲が多くあります。
喫茶の「シャコンヌ」は、昭和32年に開店した博多の街に古くからある老舗の喫茶店です。私も学生時代から時々は、寄っていた喫茶店でもあります。そのシャコンヌの近くにたまたま行くことがあったので、ちょっと立ち寄ってみました。
昔のシャコンヌは、クラシック音楽を聴く部屋と喫茶だけの部屋と分かれており、確かコーヒー等の料金も異なっていたような記憶があります。
今ではそんなことも無いようで、私は奥の部屋に行きました。そこは、正面に大きなスピーカーが2台あり、その間には不思議なことにリア・プロジェクションの大きなテレビが置いてあります。
すでに先客が3人くらいいます。メニューを持って来てくれたので、ブレンドコーヒーを注文しました。スピーカーから流れてくる音楽はクラシックの曲ですが、何だか冴えない音です。
注文したコーヒーが運ばれてきました。ビックリしたのは、コーヒーと一緒に生クリームの皿が付いてきました。昔の喫茶店では、ミルクの代わりに生クリームがあり、ブレンドコーヒーでも、ウィンナコーヒーが飲めると言うありがたいシステムです。
それにしても、昔のシャコンヌらしくなく、客もクラシック音楽を鑑賞している風でもなく、単なる喫茶店と変わりがありません。客からのリクエスト盤も準備されていず、今かかっているCDがポツンと置いてあるだけです。
数年前に、東京・渋谷の「名曲喫茶 ライオン」に行ったことがありますが、ここは客もお店も名曲喫茶らしい所でした。ここのパンフレットに「帝都随一の音響装置」と書かれていたのには驚かされました。人の多い東京では、まだまだ名曲喫茶が元気でした。
東京の散歩道: Vol.2 【DVD】
昭和元年創業の名曲喫茶「ライオン」を収録
もう九州には、名曲喫茶はここしかないという話も聞きますが、もう名曲喫茶では成り立たないのでしょうか。
最後に、レジのところで、店長と思しき男性の方に、「ここのスピーカーはどこ製ですか?」と聞くと、「よくわかりません。」とのこと。
最後の最後まで、本当に寂しい思いをした「名曲喫茶 シャコンヌ」のひと時でした。
懐かしの名曲喫茶に関する書籍等
名曲喫茶のクラシック~懐かしのクラシック小品集~、地図・現代図で歩く 昭和30年代東京散歩 (古地図ライブラリー等
○クラシック音楽喫茶 シャコンヌ
所在地 福岡県福岡市博多区綱場町9-7 所在地はここをクリック (Google マイマップ)
電話 092-291-2720
営業時間 不明
休み 不明
駐車場 不明
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コメント
ボナさん、今晩は。Junです。
シャコンヌの近況情報ありがとうございました。
近況と言っても、解体されていないと言う情報で、複雑なものがあります。
昭和の思い出がだんだん無くなっていくのは、さびしいものがあります。
当時、よく通っていた人たちの集まりができるといいですね。
投稿: Jun | 2010年11月 8日 (月) 18時18分
先日、シャコンヌの前を通りました。
未だ、解体されずお店と看板は当時のままでした。
閉店と聞いてもう既に解体されていると思ってましたので、全盛期の情連の一人としてとしてはちょっと複雑な気持ちになりました。
かっての情連さんの同窓会でもあればとも思います。
投稿: ボナ | 2010年11月 7日 (日) 09時48分
myumyuさん、今日は。Junです。
いよいよ2月29日でシャコンヌも閉店ですか。なかなか音楽喫茶も難しい時代になっていますね。
ご自宅のマンションでDVDの鑑賞会を開催していらっしゃるとの事。
私も、自宅でホームシアターを楽しんでいます。ピュア・オーディオもいいものですが、映像と音楽のコラボも面白く楽しいですね。
投稿: Jun | 2008年2月24日 (日) 12時39分
シャコンヌは2月29日で閉店です。
既に入口に掲示しているランチタイムのメニューの上に閉店まであと8日と記載しています。
私共は、クラシックコンサートやオペラ全曲、ヨーロッパ紀行ヨーロッパの世界遺産を自宅マンションのオーディオルームにてDVD鑑賞する会を催しています。
第1,第2,第4,第5土曜日の午後3時より開催しています。
詳しくは、シャコンヌのトイレの入口に掲示しています。
投稿: myumyu | 2008年2月23日 (土) 00時37分
myumyuさん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
そうですか、シャコンヌも閉店ですか。
残念ですが、あの状態では仕方がないかもしれません。
これで、九州では名曲喫茶は無くなったのでしょうか。昔は、なかなか自宅では音楽を聞く環境にはなく、このような場所で鑑賞していたのですが、今では、iPodをはじめとして手軽に楽しめるようになりました。
しかし、そもそも音楽を楽しむような習慣も無くなっています。特にクラシックなどは、知識も無ければ意欲も無い状態でしょう。
機材は進化しますが、人の心は退化しているような気がします。
投稿: Jun | 2008年1月 3日 (木) 11時27分
古典音楽喫茶「シャコンヌ」は1月を以って閉店のようです。
投稿: myumyu | 2008年1月 1日 (火) 00時48分
tetsuさん、お早うございます。Junです。
都市開発の波の中で、色んな貴重なものが失われています。古くからの地名、建物などです。
建物には、それらにまつわる人、歴史、文化なども存在しており、いったん失われると復活は至難の業です。
シャコンヌもまたしかりです。
投稿: Jun | 2007年9月28日 (金) 06時14分
シャコンヌをはじめとする周りの店舗は立退きをめぐって裁判をしるとの事です。厳しいですね。
投稿: tetsu | 2007年9月22日 (土) 00時37分
tetsuさん、今晩は。Junです。
シャコンヌの横でマンション建設ですか。仕方の無いことかもしれませんが、残念ですね。マンションも入居者の方々もいらっしゃるので、それなりの社会的役割を果たしているとは思うのですが、再開発で老舗の店等が立ち退くのも何だかなーと思いますね。
老舗の店というのは、存在するだけで歴史であり、文化なのですが、無くなれば取り返しがつかないことにもなりかねません。
博多のあの辺は、変わってほしくないのは私だけでしょうか。そして、再開発で街が良くなるのでしょうか。博多の今までの移り変わりを見ていると、良くなった街は無いと思いますが。
投稿: Jun | 2007年6月28日 (木) 22時42分
福岡市で唯一の老舗のクラシック音楽喫茶「シャコンヌ」の隣に高層のワンルームマンション(15F建)が着工しています。この界隈は再開発地区で周りの老舗の店も立退きを余儀なくされているようです。残念ですね。
投稿: tetsu | 2007年6月28日 (木) 20時25分
Ryuさん、今晩は。Junです。
シャコンヌの全盛期を知っているだけに、落胆も大きかったのです。しかし、時代は流れています。栄枯盛衰は世の常でしょうね。
Jazzは、私も少し興味があった頃、サキソフォン・コロッサス(通称サキコロ)やマイルスのアルバムを買ったことがありました。
私の今のお気に入りは、サックスのポール・デスモンドです。彼のグリーンスリーブスを良く聴いています。
投稿: Jun | 2007年5月21日 (月) 21時52分
Junさん、今晩は!Ryuです。
私は少し若いので名曲喫茶やJazz喫茶はあまり行った記憶が有りません。団塊世代の少し上の方々の青春時代の思い出でしょうか?JUnさんにとってはシャコンヌは少し期待はずれだった様ですね!最近、風呂でJazz聞いています。w
投稿: Ryu | 2007年5月20日 (日) 22時39分